ヒプノセラピーの種類

Main Hypnotherapy Approaches

ヒプノセラピーの主な療法

前世療法

前世(過去生)の記憶を思い起こし、追体験・体感することで、現在の悩みや問題を改善させる、また今世の人生の課題や目的を探るセラピーです。

前世は本当にあるのか?現代の科学ではそれを証明することはできません。

しかし、前世の記憶を思い出すことにより、“楽になる・癒しがもたらされる”という効果があることは事実です。その歴史は19世紀まで遡り、1930年代には前世退行による「心理療法的効果」が確認されています。

そして、1988年に出版された米国の精神科医ブライアン・L・ワイス博士の著書『前世療法』の世界的ベストセラーにより、日本においても一つの心理療法として前世療法が広まりました。

前世の人生(その生き方や出来事、人間関係など)を通して、その人生での課題や成し遂げたことを確認すること、今世との繋がり、今世に与えている影響を知ることができます。

それにより、今の人生だけを見る心理療法では分からなかった悩みや問題の原因や、今世での課題、目的に気づくことができます。

前世の人生のいくつかの出来事、最期の場面、その後魂の存在となった自分を追体験することで、自分という存在の本質を理解し、深い癒しや今を生きる意義を実感することができるでしょう。

年齢退行療法

幼少期や過去の記憶に遡り、抱えている問題の原因を理解し、インナーチャイルドや傷ついた心を癒す療法です。

繰り返す辛い感情、不安や恐怖感、コントロールできない怒り、自己嫌悪・自己否定感、焦燥感、時折溢れる理由の分からない感情。また、過食や依存、無意識の反応パターン、対人関係などの行動面での問題など。

これらは、潜在意識の奥に刻まれた記憶が、何らかのきっかけで顕在意識へ上り引き起こされる記現象であると考えられます。

特に子供時代は、まだ無防備な潜在意識の状態で生きており、親や周囲からなど、全ての体験や環境の影響をダイレクトに受けてしまいます。

その時の感情、認知(思い込みも含め)が潜在意識に入ったまま、やがて優位になる顕在識と、潜在意識の間の膜により隔たれ隠されます。もうすっかり忘れ去られたその記憶は、成長せずそのままの状態で残り、潜在意識の中から“幼い自分”がSOSを発信するのです。

幼い自分を救うためその時にまで記憶を遡り、再体験するプロセスを通し、認知と記憶の書き換えを行っていきます。

幼い頃の体験やその時の親や周囲の行為や言葉も、今大人の価値観で見てみると違った理解も生まれるものです。

傷ついた幼い自分(インナーチャイルド)を癒し救うことが出来るのは、自分自身だけなのです。

胎児期退行

胎児は母親と一体となって生きており、妊娠中の母親が感じる様々な感情・感覚は赤ちゃんへと伝わっています。その記憶から知らずに受けている影響を探っていきます。

生を受けた喜びを体感することや、困難な出産や何らかのトラブルにより出産時前後に受けた心身のバーストラウマ(医療行為による恐怖なども含む)を解放することもできます。

また、今世での母親や家族を選んだ理由・意味、魂の目的を確認することもできます。

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その他のヒプノセラピー

悲嘆療法

故人や亡くなったペットとの再会、コミュニケーションを叶え、愛する人を亡くした喪失感、深い悲しみの中からの一歩を援助するセラピーです。

催眠下で魂の存在となった故人と再会し、話し合い、愛の確認やふれあい、また誤解を解くことなどのコミュニケーションを行うことは、深い大きな癒しと未来への希望をもたらします。

対象は、死別ではないけれど物理的にコミュニケーションの取れない存在、ペットや動物などでも可能です。

ハイヤーセルフ・守護霊からのメッセージ

潜在意識の深い所へ入った段階、また魂が辿り着いたその場所で、ハイヤーセルフ(高次の自己)と会い、メッセージを受け取ります。

天使や龍神様などの高次元の存在や、ご自身を守護、指導してくれている霊的存在、“内なる神”とも会うことができます。

その姿やメッセージは、エネルギー的なものであったり、言語化されていないものであったりするかもしれませんが、どのような形でも今の自分にとって大切なものです。

フューチャーペーシング/スードオリエンテーションインタイム

少し先の未来の確認(フューチャーペーシング)

行ったセラピー内容を踏まえ、癒され、解放された状態で人生を歩んでいくと、どんな未来が待っているのか。より良くなった未来の自分の環境や心境を確認することで、明るく前向きに、理想のビジョンを持って生きることができるようになります。

数か月、数年などお好きな未来を設定できます。

実際に、その時見た未来の風景がそのままの叶ったとのお話も多数いただいております。

未来からの振り返り技法(スードオリエンテーションインタイム)

今抱える問題がすでに解消・改善している未来から過去を振り返り、どのような解決策・方法論、プロセスでその問題を克服したのかを確認していきます。

これは、現代催眠の父ミルトン・エリクソンが行っていた技法です。(1954年に論文を発表)

例えば、今抱えている病気がある場合、その病気がすでに治っている時点の未来からどのように病気を治していったかを振り返り、自分自身にその知恵や答えを教えてもらうといった方法です。

未来世療法

私たちの本当の姿は魂の(霊的)存在であり、時空を超えた存在です。

今、自分にとって必要な情報や確認すべき世界は、もしかすると何百年も先の未来の世界かもしれません。

来世を確認することで、今世をどのように生きるかのヒントや、課題を見出すことができます。

過去も未来も現在も全て同時に存在しているという概念や、たくさんの可能性のパラレルワールドが存在しているという考え方、前提のもとに行います。

ソマティックセラピー

体にフォーカスしたセラピーとなりますが、その内容・範囲は多岐に渡ります。

トラウマを癒す

トラウマは体に残った記憶による身体反応であると考えられています。

どんなに時が経っても、幼少期の虐待、暴力、性的虐待や恐怖体験などの記憶が、自分の意に反し、あるいは無意識の反応としてあらわれ、その身体の症状に苦しんでしまうのです。

体にあらわれる反応の感覚から記憶を想起させ、その時奪われてしまった身体行動をやり遂げるなどの手順により徐々にトラウマを解消させていきます。

事故や怪我による心身の傷、不調を癒す

事故や怪我によって、それ以前の正常な状態へと戻れなくなってしまっている場合、記憶をその場面まで戻し追体験し、心身に残っている恐怖の振り払いをする、傷ついた部位にメッセージを聞く、事故や怪我を負わせた相手との対話をする、などにより傷や不調を癒していきます。

体からのメッセージを聞く

潜在意識のイメージの中で、特定の部位、患部、あるいは全身をスキャンしていき、体の不調部分に意識を向け対話を行っていきます。病は気からと言うように心と体は繋がっており、体の不調や問題は、体の主である自分へとメッセージを発しているのです。

暗示療法・イメージワーク

催眠状態となることで、潜在意識へダイレクトに暗示を与えることができます。聴覚(言葉)と視覚(ビジュアライゼーション)を使い、暗示をインプットしていきます。

さらに、成し遂げ叶えた自分の状態を五感でフルにイメージし、達成感や幸福感などの感情・感覚を感じることで、深く意識の中に記憶させます。

潜在意識に植え込まれたその暗示や記憶は、叶えるための行動や選択の変化をもたらしてくれます。

セッション後の自己暗示の継続を目指し、アファメーションや日々のイメージワークの指導なども行っていきます。

分身療法(パーツセラピー)

自分の中にはいくつかの分身(パーツ)が存在し、各々が良かれと思い行動した結果として、繰り返す悪い習慣・癖、感情パターンなどの問題が作り出されていることを前提とします。

分身たちとの対話による和解のプロセスを通して、改善策を見出し、調和のとれた状態を取り戻していきます。

擬人化療法

不調のある身体部位や患部、病気本体を、擬人化=「一人の人物」とみなして自分とその人物との対話を行うことで、病気や不調の原因の特定、解決、自分自身の統合を図ります。